忍者ブログ
やさぐれ日記
WJ・アニメの感想や日記。時に思いつきのSSが・・あるかも??
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリー
最新コメント
[07/18 香彩]
[07/01 香彩]
[05/31 れな]
[05/30 香彩]
[02/28 香彩]
最新記事
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
[144] [143] [142] [141] [140] [139] [138] [137] [136] [135] [134]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

妄想煩悩のままの思いつきです。
自分で忘れないように書き留めてあるみたいな・・メモなので。
無題1

「姉さん。事件です!」
父上が亡くなって49日の法要が過ぎた後、僕達の屋敷に裃をつけたお偉い人が訪れたのは・・夕方近くだった。
「志村新八。その方を父の跡継ぎとして役勤めを申し渡す」
僕は畳に額が付くほどに頭を下げて聞き入った。
「明日、午の刻より北町奉行所同心として勤める事を命ず」
「は・はい。」
その後はありきたりのお礼の言葉を言ったと思うけど覚えていない。
だって、僕が・・父上の跡を継いで奉行所勤めになるというのだから!!

意気揚々と奉行所に向かった僕は、通りで一人の男と出くわした。
そいつは、慌てて走っていたので僕と肩がぶつかったのだ。
「おっと! ゴメンよ」
「わわ!」
小柄な僕がバランスを崩して倒れそうになるのを、彼は簡単に片腕で支えてくれた。
今日の日のためにと新調してくれた羽織袴は少しも汚れることなく・・。
ホッとした僕。
そして、改めて気が付いたのだ。
彼が・・いや、彼の透けるような肌と、白い髪を。

「こら!!待ちやがれ!!」
彼を追いかけてきた、どこぞの店主が息を切らしながら追いついた。
「ゼェ・・ゼェ・・銀時! 今日こそ払えってんだ」
「だからぁ・・今は持ってねぇって言ってんだろ」
「そう言って100日は経ってんだよ!せめて今日の分くらい置いてけ!!」
ガリガリと頭を掻いている彼に興味を持った僕は、つい・・
「いったい、何の事ですか?」
と間に割って入ってしまった。
僕の姿に、店主はちょっと言葉を改め、
「いえね、私はその先の団子屋です。今日の団子のお代を貰ってないんですよ。」
「じゃあ、僕が代わりに払うよ。とりあえず今日分だけね」
「いいんですかい!!?・・旦那、コイツにはあまり関わらない方が良いですよ」
代金を受け取りながら小声で言う店主。
「そうかなぁ。僕には悪い人には見えないよ」
「ごっそさん!」
僕がお金を払った事を見届け、銀時と呼ばれたそいつは人ごみの中に消えていった。
「あ!」
「ほらね」
でも、やっぱり憎めない気がした。


「遅い!!」
「す・すみません!!」
奉行所に着いた僕は遅刻した・・と、上役の土方さんに怒鳴られてしまった。
変な言い訳はしない。
遅れたのは事実だったから。
チラッと顔色を伺えば、まるで鬼のような表情・・。
(ヤバイ。初日で切られるかも。切腹って言われたらどうしよう??)
と、そこへ・・
「おいおい。そこまでにしとけよ。御奉行も良しとしろと言ってたぞ」
「近藤さん・・。御奉行までが?まぁ、何にせよ首は繋がったな・・新入り」
「新八です」
「は?」
「あ・・その・・僕の名前・・」
気まずい雰囲気が漂った。
「クスクス。ま、いいじゃありませんか・・土方さん。なんでも、困っている人を助けたっていうじゃないですか」
「総悟」

小さなため息が洩れたのを見て、僕はゆっくりと深呼吸をした。
(あれ?でも・・困っている人って??)

兎にも角にも、僕の同心としての時間が動き始めた。
「よぉ~し!頑張るぞ!!」
PR
COMMENTS
お名前

タイトル

メールアドレス

URL

コメント

パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TRACKBACKS
忍者ブログ | [PR]
| Skin by TABLE e.no.ch